多灯ライティングをちょっとだけ紹介します

2020年10月27日

 

こんにちは!ちょっとコラムをご無沙汰してしまいましたコルプの吉田です。

今自社で販売している製品の商品写真などのコンテンツを集中して制作しています。

どの写真がどの商品かとか、動画の中の構成上どのカットを撮ったかとか、

整理がつかない訳ではないんですけどなかなか混乱する作業が続いて、これを日常的にやっている小売店の人はすごいなぁと感心してしまいます。

今回は気分転換も兼ねて商品を撮影する時にどんなことをやっているかを簡単にお見せしようと思います。

実はすごく自然に見える写真も、裏では試行錯誤を経て作り込まれていることをご理解頂けたら嬉しいです。

 

せっかくの商品はカッコよく!

一番上に置いた写真を見て頂きたいと思います。

これは写真を撮る時に三脚の上に乗せ、カメラの向きを変えられるようにする「雲台」という撮影用品です。

中でもこれはボール雲台といって、アルミ削り出しの球体をクランプすることでX(ロール)Y(ピッチ)Z(パン)の3軸を同時に動かせるものです。

それ以外にも調整用のノブがたくさんあります。

 

各部の形が光と陰で描写されていて、商品の形が分かりやすくなっていると思いますが如何でしょうか。

これくらい各部が見えていてかつ形が分かれば、お客様も商品を手に取らなくても何となく理解できるのではないかなと思います。

なにより…この写真、カッコよくないですか?笑

実は結構気に入ってる写真なんですよね、これ(文字通りの自画自賛)

 

自然な光は自然にはできない

最近はスマートフォンのカメラアプリを使うと肌をきれいにしてくれたり、補正や加工が簡単になりましたよね。

お使いになる方が知る由もないカメラやレンズの物理的な欠点やネガティブな部分をほぼ気にしなくていいようにしてくれます。

そしてなにより人間(もちろん他の動物も含めて)の視覚は天然のデジタルカメラです。

眼球という球体に取り付けられた角膜や水晶体で構成されたレンズで結んだ像を網膜というイメージセンサーで受け止め、

視神経という回路を通して脳という画像処理エンジンで見たいところを見たいように理解します。

日差しの強い日向にいても影の部分が全く見えないということはないと思います。

でも現実の光は一直線にしか進まないし、人間の作ったカメラは人間の目や脳ミソほどいろんな状況には対応できません。

その特徴を理解してカッコよく撮るために一つ一つ課題をクリアしていく必要があります。

 

ライト一つでは一方向からしか明るくできない

この写真を見て、照明をいくつ使ってるか想像つきますか?実は3灯使っています。

それらをどこに置いてどう光らせるかを考えるのがカメラマンの仕事の多くの部分なのですが、

今回はその3灯を真上、右前、左後ろに置くことにしました(現実にはここに至るまでに他のパターンも試しています)。

これを撮る時にそれぞれの光を因数分解しておいたので、その様子をご覧ください。

・真上

 

真上から当たっている光は写真の多くの要素を構成していますが、

これではロゴも陰になってるし、商品の細かい形状も見えにくいし、まだ足りていないのが分かりますよね。

まずロゴは絶対見せたいので、前の部分に当たるように光を追加しましょう。

 

・右前

 

はい、右前にライトを追加しました。そのライトだけを光らせてみるとこんな感じです。

アルミのボールが収まっている筒状の筐体の形状にハイライトが入って形が分かりやすくなりましたね。

ロゴにも光が当たりました。でも商品を説明する以上、上と右だけでは足りないんですよね。

特に左下についているノブに今までのどちらも光があまり回ってないのが分かると思います。

かつこの商品は筒と球と板で構成されています。ここまでセッティングした私は、

それらをハイライトとシャドーを使って更に効果的に描き出したいと思っていました。

 

・左後ろ

 

そこで左後ろに1灯置くことを思いつきました。

本当は左前も考えたのですが、右前と同じような光が左に当たってもおもしろくないですし、

またレフ板を増やすにしてもソリッドな商品にレフ板ではちょっと弱いかもしれないと思い、

ライトを1灯追加しました。

 

そうしたらこれがドンピシャでした!

心配していた左のノブだけでなくアルミの球の肩にもハイライトが入り、

筒状の筐体にも、右と違う位置にハイライトがでてこの商品を画面から浮かび上がらせることに成功しました。

 

この3つのライトを足した(同時に光らせた)結果が一番上の写真ということです。

 

これはまだまだほんの一部です

実はこのライトは光の強さを調整できるので、その調整も色々試しています。

その強さのバランスを変えるとこの雰囲気が崩れてしまうので注意が必要です。

 

この配置とこのバランスに行きつき、一番上の写真と「これなら皆さんにご説明できる!」と思って

3枚の分解した写真を撮るに至るまでに、数時間の時間と多くのテストカットを費やしています。

それらの作業が、以前にもコラムでお書きした「カメラマンが考えていること」の一部分なんですね。

 

皆さんも、ご自身でカメラを持つ時には「今被写体にはどんな光が当たっているだろう?」と、

少し気を付けて頂けると、また違った写真が撮れるかもしれません。

 

こうして撮った写真はこちらのショップに掲載されます!

https://qualp.stores.jp/

今後おせっかい通販にも一部掲載予定ですので、ご期待頂けたら嬉しいです!

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はじめまして! 東京で写真撮影・映像制作を始め、撮影機材の販売、メディアの運営を行っております、株式会社コルプです。

写真・映像は主に企業や団体、個人事業主様のPRを目的にしたコンテンツを制作しており、YouTubeチャンネル運営支援もしております。 弊社でサポートしているチャンネルには1動画のチャンネル登録者数2名を維持し、オンラインでのプレゼンスを向上されている方もいらっしゃいます。 また、商品の使用方法を動画化しYouTubeなどオンラインで商品の操作方法の解説と同時に特徴をアピールするものなど、製造業や小売業の方向けの動画を企画から台本作成、ナレーター等専門家の手配、撮影・編集まで一貫して仕上げることでコンセプトを表すコンテンツの制作を手掛けております。

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