相手に勝とうとしない〜帝王学の教え14〜

2021年2月20日

仕事や対人関係において、争いごとが起きてしまうことがあります。時と場合によっては避けられない
こともありますが、できる限り争いごとにおいては戦わない方が懸命です。
『孫子の兵法』は、紀元前500年ごろの中国春秋時代、軍事思想家 孫武の作とされる兵法書です。この
書には戦争に勝つための考え方が示されていますが、多くの記述において『戦いを避けること』と書か
れています。例えば、このような一節があります。
百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。
要約すると、『最善の勝ち方は、戦わずして勝つこと』となります。

戦争は、敵も味方も大きな損害を受けてしまいます。兵が傷ついてしまうだけでなく、街や田畑も被害
を受け、国政にも大打撃です。だから、できるだけそういった被害を避け、戦わなくても勝つ方法を探
せ、ということが言われています。

これはビジネスに置き換えても同じことが言えます。ライバルと市場の食い合いをすると、広告費や人
件費など、無駄なコストも掛かってしまいます。

同業他社が市場にいる場合、真っ向から戦おうとするのは愚者のすることで、賢いことではありません。

マーケティングにおいて競合調査や市場調査をするのは、相手に勝つ方法を探るのではなく、相手と戦わなくても済む方法を探すためなのです。

また、『孫子の兵法』にはもう一つ大切なことが書かれています。それは、『勝算のない戦いはする
な』ということです。当然ですが、勝算が多い方が勝ち、少ない方が負けます。では、どれくらいの勝
算があれば良いのかと言うと、勝算は十割が理想的、五分五分だと博打扱いです。だから、少しでも五
分五分以上になるように努力を、もし十割でないのなら、破れたときのことも考え、その時の対策まで
念入りに考えておくこと。そして、どうしても勝算が立たないのならひとまず戦いを避け、実力を蓄え
ながら次のチャンスを待つのがよい。つまり、できるだけ戦いは避け、どうしても戦うときは必ず勝つ
ようにする。戦うからには徹底的に打ち負かす、というのが戦いにおける大原則となるのです。
これは対人関係でも考え方は同じで、対立するのは愚かで、戦わないことが最善です。

人との対立が起きると何かと大変です。自分が言いたいことを言って意見を通したとしても後味が悪い
ものです。恨みが残ってしまうこともあるし、何より口論はどっと疲れます。だから、対人関係におい
てもできる限り戦いを避けること、言いくるめてやろうとしないことです。もし相手から吹っかけられ
たとしても、こちらが引いて下手にでると、相手も無闇に攻撃できなくなるものです。話し合いで折り
合いをつけるか、敢えて負けてしまう方が得になることもあります。『負けるが勝ち』と、黙って引き
下がることも大切です。

唯一戦うべきなのは自分自身です。戦いで数百万人に勝つよりも、自分自身に勝つことの方が遥かに価
値があります。過去の自分と比べ、今の自分のほうが成⻑しているようにと、常に在り方を律し、自分
に打ち勝っていく者が最高の勝利者です。
人生の価値は他人との勝った負けたの比較の中には存在せず、自分がどのように在るべきか、自分との
戦いを探究していく中に存在しています。相手に勝とうとしないこと。自分自身と戦って勝つべく道を
探していくことです。

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