⾃分の正しさを⼿放す〜帝王学の教え 2〜

2020年11月1日

⼈は誰しも主観でものごとを⾒ています。 

そのものの⾒⽅はある側⾯から⾒たら真実であり、また違う側⾯から⾒たら間違いでもあります。なぜ なら、ものの⾒⽅は⼈それぞれ異なっているからです。つまり、同じ事実を⾒ていたとしても、真実は 常に⼈の数だけ存在していることになります。 

⼈それぞれに「⾃分の正しさ」があります。その正しさこそが、私たちに苦しみを⽣む元凶となってい るのです。「⾃分の正しさ」は⾔い換えると⾃我(エゴ)です。ああしたい、こうしたいと思うから、 そうならない現実が苦悩となります。 

⼼理学では「他⼈と過去は変えられないもの」として扱います。相⼿の⽋点に気がついたり、気に⼊ら ないことがあったときに「相⼿に変わってほしい」といくら期待しても、相⼿がこちらの思惑通りに変 わってくれるとは限りません。なぜなら相⼿にも「⾃分の正しさ」があるからです。たまたま意⾒が⼀ 致して、本⼈が「そうだよな。」と納得すれば、変わってくれることもあるかもしれません。ですが、 

基本的には「他⼈は変わらないもの」です。そこを変えようと努⼒しても意味がないんだ、ということ です。 

過去も同様です。これまで⽣きてきた道、あらゆる失敗、こじれた⼈間関係など、「なぜあんなことを してしまったのか︖」「どうして、こんなに不幸なの︖」と、過去を⾒ると悩んでしまうものです。で も、そうしたことをいくら考えても、過去の事実は変わりません。 

そして、「変えられるのは⾃分と未来だけ」です。⽬の前の⼈が変わらなかったとしても、⾃分の考え ⽅や⾏動を変えることで問題を解決することができるんだ、という考え⽅です。 「常に変わるべきなのは⾃分なんだ。」「⾃分さえ変われば、未来はいくらでも明るくなるんだ。」と 捉え直したほうが、⼈⽣は⽣きやすくなります。 

ほとんどの⼈が⾃分の⾃我を突き出し、私が、私が、と主張しながら⽣きています。⾃分の思う通りに ものごとを動かしたいし、⾃分が注⽬されたいし、⾃分の利益を確保したいと思います。ですが、すべ てのものごとは⾃分の思った通りにはなりません。他⼈を変えることはできないし、ましてや世の中を ⾃分の思い通りにしたいだなんて、もっての他です。だから、そういった「⾃分の正しさ」を早く⼿放 すことが、苦悩を消滅させる最も早い近道だと⾔えるのです。 

また、他者から助⾔や忠告を受けたときは、素直に、謙虚に受け⼊れることです。⾃分とは違う価値 観、違う視点からの意⾒はとても貴重です。特に「痛い⾔葉」をいただいたとき、ウッと⼼にくる厳し いものだったとしても、受け⼊れるようにすると成⻑に繋がります。 

「⾃分の正しさ」を⼿放さず、頑なな⼼や批判的な⼼を持っていては⼤きく⾶躍することはできませ ん。どんなに厳しい意⾒でも柔軟に受け⼊れ、肯定的に捉えることが⼤切です。⾃分がどんな⽴場にい ようとも、どんな⼈からの意⾒も受け⼊れることです。 

そして、あなたの⽬の前にいる⼈が「⾃分の正しさ」を真っ向から主張する⼈であっても、その⼈のこ とを受け⼊れる努⼒をすることです。対⽴しようとせず、意⾒をぶつけ合わず、「なぜ、この⼈はこの ような考え⽅をするのだろう︖」と、その⼈の正しさに想いを寄せ、理解しようと務めるのです。 あなたが相⼿のことを少しでも理解しようと寄り添ったとき、「この⼈は私のことを理解してくれるん だ。」と、あなたにも興味を持ってくれるようになることでしょう。

 

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